京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

城丹国境尾根を楽しむ
2025.10.02

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パラグライダー基地跡より展望を楽しむ

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日程:
・2025.10.2 (木) 晴れ   哲郎・道子

アクセス:

駅 行き: JR京都駅 6:45 - 周山 8:15- 井戸バス停
駅 帰り: 殿畑バス停 15:27 - 合同庁舎前15:47 - 京都駅


コース:
・井戸バス停~井戸祖父谷の林道~・344橋(石仏峠分岐)~祖父谷峠・ジョウラク峠分岐~小祖父谷林道~ジョウラク峠分岐~大谷峠林道分岐~林道終点~林道等で植林地を登る~大谷峠(城丹国境尾根)~飯森山~飯森山南鞍部~鉄塔1ピーク~鉄塔2ピーク~天童山~京北トレイル道でパラグライダー基地跡~鳴る堂/竜が坂分岐~稲荷谷川(カモチ谷)の・340鉄板橋~殿橋バス停

MAP

注意:
・周山バス停から利用できる「ふるさとバス」は曜日により時刻表が大きく変わります。事前に調べてから登山計画して下さい(本数は少ない)。殿橋から合同庁舎前(周山バス停)までは20~30分程度で歩くことが出来ます。
・合同庁舎前バス停にはウッディ京北(道の駅)がありトイレが利用できます。周山バス停の待合室の奥にもトイレあります。


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 アケボノソウ・フシグロセンノウや他の秋の野草は咲いているかな?と今年は少し早く北山の城丹国境尾根へ出かけることにする。井戸から取付いて城丹国境尾根を楽しみ殿橋へ下るルートなので、昼間のバス便が多い木曜日に出かけることにする。

 周山バス停に着き、ふる里バス灰屋行きのバスまで10分あるので周山バス停待合室奥にあるトイレへ向かう。バスに乘り発車を待つが、何時ものように平日の乗客は哲郎と道子だけである。井戸迄約20分、道は国道477線(大原の小出石からの道)、右手に大堰川が沿いその奥に城丹国境尾根を見ながら井戸バス停へ向かう。

 井戸バス停に着き、バス待合室で準備をする。猛暑の夏や寒い冬の準備にはこの待合室は有難い。ゆっくりの準備が終わり出発!、バス停すぐ先の祖父谷峠への道へ向かう。道路の温度は19℃、ここ数日で随分と涼しくなったものだ。大堰川を渡り小さな集落に着き神社の左手の道、これが井戸祖父谷に沿う林道である。

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井戸バス停に着き、バス待合室で準備 バス停すぐ先の祖父谷峠への道へ

 この付近は田畑に沿っていて、足元を見ればアキノタムラソウやツルボ等を観察しながらユックリと進んで行く。民家を過ぎると山が迫ってきて、道は林道らしくなる。一旦小さな峠へ登っていき、下り始めると井戸祖父谷が見えてきて、谷に沿うようになる。大きな堰堤を過ぎると秋の花が・・・残念ながらここにたくさん咲いていたアケボノソウは見当たらない。しばらく野草の花が目につかないので、どんどん進んで行く。

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井戸祖父谷に沿って歩く 橋を渡ると谷の右俣を歩くようになる

 橋を渡ると谷の右俣を歩くようになる。この付近からたくさんの野草を楽しんだが、今は数が少なくなっている。でもアケボノソウは昨年より少し増えてきて、一安心する。花が少ないと早く進むことになり、予定より少し早く地形図・344の石仏峠と祖父谷峠の分岐の橋に着く。

 右に、橋を渡って祖父谷峠方面へ向かう。ここから谷沿いを歩いていくが左手の斜面下にたくさんの野草が見られたが、その数も段々減ってきている。次の橋を渡ると道は谷に沿った急斜面を登っていく。山裾にはヒトリシズカが続き、春にはたくさんの花が目を楽しませてくれる。

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・344の石仏峠と祖父谷峠の分岐の橋 ヒトリシズカの道を登る

 道は橋を渡り分岐する右の道はジョウラク峠方面の道、左へ進めば祖父谷峠へ行くことが出来る。この分岐にたくさん咲いていたツリフネソウ、猛暑で道路わきの花は消え、道下の川の上だけになってしまった。今日は大谷峠へ向かうので右の道を進んで行く。

 山裾にはアキチョウジが良く目に付く。フシグロセンノウは林道入口や林道途中や下山地等色々と咲いていたが、最近は途中2カ所で見ただけで、これも減ってきている。アケボノソウは標高300m以上ではあまり咲いていない。

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大谷峠へは右をとる むき出しの斜面も残っている

 朝追い越していった木材を運ぶ大型のトラック、何処へ行くのだろうと思っていたら、ジョウラク峠への分岐、ジョウラク峠への道は広げられ大型車でも通れるようにしてあるので、伐採はジョウラク峠付近路と分かる。

 そこから少し進むと大谷峠への林道分岐に着く。ここで飲水休憩、周囲の景観は昨年と変わってはいない。道端には実一杯のヤマシャクヤクを見る。

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轍はジョウラク峠へ 大谷峠へは右へ

 大谷峠下の林道終点に着く。11:00と、いつもより30分遅れてしまった。これは野草観察時にイバラに囲まれ脱出に時間がかかったからか?(昨年もイバラ脱出に20分要した)ここでの昼食は止め「飯森山で昼食!」と、さっそく目の前の植林地を登ることにする。

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林道終点で小休止する 大谷峠へはここから登る

 最近大谷峠までの植林地に細い林道が出来たので2/3は林道を利用する。その林道は迷路のように分岐が多く左右に繋がっているので、最初は迷って簡単には進めない。最初の林道に乘ると左に右にと植林地の中を移動する。最後は古い作業道(細くて不鮮明)を辿って登っていく。

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左に右へと登っていく 最後は作業道まで植林地を登る

 大谷峠が見えてくると一安心、30分で難なく城丹国境尾根の峠に着く。小休止もなく右にとり飯森山へ向かう。最初は急勾配、気を付けて登っていく。尾根が歩き良くなる頃ミヤマママコナの群生地を通るが、今年は不作か花はほとんど残ってはいないが、「先で咲いていないと困る」と写真を取る。

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最後は、はっきりしない作業道 林道終点から30分登って大谷峠

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飯森山へ最初は急斜面 雑木の中を飯森山山頂へ向かう

 雑木の間を縫って15分登って飯森山に着く。12:05山頂で昼食とする。山頂のミヤマママコナは咲いていない、と言うより株がほとんど無くなっている、猛暑の影響だろう。15分で昼食休憩は終わり、山頂西から南の鞍部へと急斜面を下っていく。途中までロープが続いているが、ストックがあればロープ無しでOK。

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飯森山の山頂で昼食とする 飯森山山頂西側から急斜面を下る

 数分で鞍部に着き、今度は第一鉄塔まで登っていく。飯森山から60m下り直ぐに70m登ることになり、ここは「シンドイ!」とユックリ登っていく。鉄塔ピーク下まできて、鉄塔へ登らずピーク下を右に巻いていく。ここの踏み跡は薄くなりピーク下を歩く人はいなくなったのだろう。哲郎がここを歩くのは途中にミヤマママコナの群生があるからである。

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飯森山から下った鞍部 ここから70m登る 第一鉄塔下を巻いていく

 猛暑の為か、そこにはミヤマママコナの群生は無くなっていて、残念と言うことになる。「この先咲いているだろうか?」と心配する。ピークからの尾根に乘り雑木の中を下っていく。5分下ったところでまだ綺麗に咲いていたミヤマママコナを見て「ありがとう!」。少し登って第二鉄塔のピークに着く。ここからいつも眺める愛宕山を撮って天童山へ向かう。

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第二鉄塔へ雑木の中を進む 第二鉄塔

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第二鉄塔広場から望む愛宕山山系 天童山手前の鞍部 雑木が綺麗

 天童山へは一旦下り鞍部へ、この鞍部だけはいつも綺麗な森、そこを通り抜け一登り、約10分で天童山山頂に着く。やや時間がかかっているが、前回より30分早いので殿橋15:27のバスには十分間に合いそうである。

 山頂からヒノキの植林地の中を下っていく。ここを歩き始めてから20~30年立っているが、まだ伐採がないので木々は太ってきている。利用できる太さになるには、もう10~20年は必要なのかも知れない。

 薄い踏み跡を下っていくと勾配も緩やかになり、出合った鞍部に京北トレイルの標識を見る。真っすぐ進むと茶呑峠へ、ここから植林地を横切るとパラグライダー基地跡の尾根に近回り出来る。さっそく植林地を横切っていくが、踏み跡が薄くなりあまり歩かれていないようだ。

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薄暗い天童山 山頂に着く スッキリしたヒノキの植林地を下り

 5分んでパラグライダー基地へ下る尾根に出合い、尾根を下っていく。細い尾根でユックリと下っていく尾根、雑木が続き心地よく歩くことが出来る。倒木や雑木が密集していても細い尾根なので迷うことはない。

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トレイルのショートカット道を進む 目的の尾根に着く

 この尾根を20分下っていくと前方が明るくなりパラグライダー基地跡に着く。今はパラグライダーは止め、空き地にテント風のコテージ?(ただの貸しテント)が立っていて・・・利用されているかどうかが分かりません。グランピング施設程大きく無いので、テントの中はどうなっているのだろうか?

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雑木の中 緩やかに下る パラグライダー基地跡にテントが

 離陸場跡の先端から眼下にひろがる風景を楽しみ、竜が坂方面へ下っていく。竜が坂にある地蔵を見て・340の鉄板橋へ下る道へ向かう。この道はパラグライダー基地の移動に利用された急斜面で石がゴロゴロしていて歩きにくい。そろそろ疲れた足なので転倒しないように下っていく。急斜面が終わると谷沿いの林道に変わる。

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竜が坂にある地蔵を見て 鉄板橋へ下る道、ゴロゴロ道で歩きにくい

 花も咲いていず。ただ黙々と下っていく道端のクリンソウの株が続いているが、その半分はイノシシが掘り返している。勾配が緩やかになるとアケボノソウも咲いてきて、前方にゲートが見えてくるとカモチ谷の鉄板橋は近い。

 ゲートを抜け橋を渡るとここが地形図・340ポイント、14:15に到着、殿橋まで30~40分分程度なので予定のバスには間に合いそうだ。さっそくカモチ谷林道を下っていく。細い谷筋に出合うと野草が目に付くが、この林道の野草の花は少なくなってきた。でも昨年より少し増えてきたので来年を期待しよう!。

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地形図・340ポイント 鉄板橋を渡る 秋のカモチ谷林道

 途中の小さな堰堤で靴やストックを洗う。住宅が見えてくると殿橋まであと500m、山裾の野草を見ながら歩いていく。神社を過ぎると大堰川が見えてきて、殿橋を渡る。

 予定通り15:10殿橋バス停に着く。このまま道の駅ウッディ京北まで歩いても良いが、早いバスで京都に帰りたいのでバス(ふるさとバス木曜便)を利用する。バス停付近のヒガンバナも猛暑に疲れたのか終わりかけている。やってきたバスにのりウッディ京北で降り、トイレで着替え後始末をし、時間が無いので周山バス停へ向かわず、ウッディ京北から乘ることにする。

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殿橋を渡る 殿橋バス停の時刻表

 市街地に入り仁和寺や竜安寺の観光地、今日は観光客が少なかったが、立命の学生たちがどっと乗ってきて満員となる。でも今日は城丹国境尾根と秋の野草を楽しむ事が出来て帰路に着くことができました。


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アケボノソウ アキチョウジ

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アキノタムラソウ アキチョウジ

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フシグロセンノウ イチリンソウの群生地

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チチコグサ コウヤボウキ

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ミカエリソウ ミゾソバ


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ニラ オハラメアザミ

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サルトリイバラの実 シロヨメナ

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ツルボ ヤブツルアズキ

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ヤマジノホトトギス ヤマシャクの実


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アケボノソウ

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アキチョウジ

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ツリフネソウ

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マツカゼソウの紅葉始まる

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ミヤマママコナ


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