京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub
アチャ~、倒木はまだ林道を塞いでいた!
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日程:
・2025.12.19 (金) 晴れ 哲郎・道子
アクセス:
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行き: 烏丸北大路バス停7:33- 花背峠(京都バス) |
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帰り: 貴船14:07-貴船口14:13 - 国際会館(京都バス) |
コース:
・花背峠バス停~天狗杉山頂~旧花背峠~アソガ谷下山口~細い谷の鉄路橋~細い谷沿いを下っていく(踏み跡薄い)~林道出合(荒れた林道)~シッカリした林道に変わり橋を渡り右岸へ~倒木帯出合~倒木脱出~橋を渡り左岸へ~アソガ谷入口・芹生道出合~貴船川出合~奥貴船橋~貴船神社 奥宮~貴船バス停
注意:
・旧花背峠から奥貴船へ下るアソガ谷のハイキングコースは、アソガ谷の林道下流付近で大きな倒木帯があり通れません。倒木が古く表面がツルツルなので大変危険です。また周囲は急斜面の山が迫っているので迂回も難しい。初心者の方はは倒木が除去されるまでアソガ谷へ出かけないでください。
今日はアソガ谷へ出かけてみる。スノーシューハイキングのコース確認である。2017年にシューハイクをした記録があるので、通れるかどうか調査に出かける。問題なのはアソガ谷下流の林道半ばにある長い倒木帯である。
以前、アソガ谷ハイクに出かけ最初に倒木に出合った時、倒木を進むが中程まで進んだところで行きどまってしまった。引き返すのが嫌なので谷へ下ることにする。丁度目の前に大木が谷に降りていて、その上に細い丸太が平行に下っていた。それを伝ってエスケープする事が出来たが・・・今倒木は除去されているのだろうか?と。
広河原行きの京都バスは朝1本、さらに平日は土日より30分速い運行となる。出町柳バス停へ向かうと発車時刻が7:20と早いので、乗り継ぎが便利な烏丸北大路バス停へ向かう。ここで7:33発となる。地下鉄北大路駅でトイレと昼食調達を済ませ烏丸北大路バス停(注意:北大路バスターミナルではない、もくもく号と同じバス停))
やってきたバスに乘ると座ることが出来、まず一安心、降車する花背峠まで50分と結構時間がかかるので有難い。花背峠に着き二人は降りるが、平日ここで降りる人はほとんどいない、土日もここで降りる人は山登りや渓流釣りを楽しむ人だけである。
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| 花背峠 5℃と暖かい | 天狗杉登山口から登る |
峠の温度は「+5℃」と初冬にしては暖かい。峠で準備してすぐ先の天狗杉登山口へ向かう。8:30登り始める。最初は谷間(水は流れない)の急斜面、まだ朝早いのでスイスイ登っていくことが出来る。ここは花背山の家のハイキングコース、登山道にロープが続いている。
このロープは登山用ではなくルート案内、積雪時は有難いが、積雪多いと隠れてしまう。尾根筋に乘り一登りすると広い広場に着く。でも数年前の台風で、ここはたくさんの倒木が横たわっている。通りにくかった倒木も楽に抜けることが出来るようになり、スイスイと山頂へ向かう。
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| しばらく植林地の横を登る | 所々で倒木が邪魔をする |
もう日が登っている時間だが京都方面を見下ろすとドンよりしていて、遠くの山々が浮いたように見える。植林地のネットに沿って進んで行くと、最後は植林の間を登り始め、一気に登り天狗杉山頂の広場に着く。ここから雑木の間を奥へ進んで行くと天狗杉山頂に着く。
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| 最後は植林の間を登り始め | 雑木の間を奥へ進むと |
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| 天狗杉山頂 | 山名版 |
山頂といえ周囲に雑木が広がっているだけ、直ぐに下山する。山頂の南直ぐの所から南斜面を下っていく。薄い踏みあとに沿って下っていくと、その尾根は西へ向きを変える。周囲は雑木が続くがもう紅葉も終わり上を見上げることもなく下っていく。
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| 冬枯れの雑木 | ネットフェンスが続く |
そのうち右手にネットフェンスが続く。「チマキザサ」の保護区で、しばらくそのフェンスに沿って下っていく。フェンスが終わると前方に植林が見えてきて、道にそって下っていく。ちょっと広い林道に降り立ち、その左に再び下っていく道を見るのでこれを下っていく。
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| チマキザサ重点保全地区 | チマキザサ |
もう上から見えていた旧花背峠の地蔵小屋の近くに降り立つ。丁度9:30、「今日は早く帰ることができそうだ!」と地蔵小屋の反対側にあるアソガ谷下山口の標識へ向かう。
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| 旧花背峠の地蔵小屋の近くに降り立つ | アソガ谷下山口の標識 |
古い標識がシッカリ立っているので今日は問題なく歩けそうだ!と思ってしまう。この周辺は最近まで伐採(間伐?)が続いていたので遠ざかっていたが、下っていく道は昔のままのような気がする。少し下りちょっと広い作業道に出合うが、そのまま横切って下っていくと金属の橋に出合う。
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| 下っていく道は昔のままのよう | 金属の橋に出合う |
これは関電さんの橋なのだろう、昔のままで喜んで橋を渡る。小さな細い流れが現れてきて、その谷沿いを歩くようになる。この道は地形図に記載されているコースではなく、約200~300m北の谷を下っている。地形図のコースは、まだ歩いたことはない。
足元に新しい丸太がゴロゴロと転がっている。間伐材が放置してあるようだが、立派な丸太なのでもったいないと思ってしまう哲郎。その丸太がしばらく続き丸太が消える頃、右上に鉄塔を見る。ここで右の谷間と合流し谷間に少し流れが出てきたようである。道が薄いので、ここから谷に沿って歩きはじめる。この付近にも間伐材が散らばっているが、それはもう古く、斜面の色あいと同じになっている。
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| 小さな細い流れが現れてきて | 新しい間伐材がゴロゴロ |
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| 右上に鉄塔を見る | 右の谷間と合流 ここの間伐材は古い |
緩やかに下っていく谷間、道はハッキリしないが荒れることもなく歩きやすい。そのうち流れが谷らしくなってくると左右にある道を探しならら進んで行く。
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| 緩やかに下っていく谷間 | 道はハッキリしないが |
谷間に石がゴロゴロして来ると、林道終点は近い!と思ってしまう。そのうち谷間が広がり、谷が右に向きを変える時、前方の広い植林地の間に道のような物を見る。その間を進むと林道に出合う。でもこの林道は古いままで、とても荒れている。この林道の左岸を歩いていくと、倒木がポツポツとあり林道が崩れ・・・本当に昔のままである。
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| 谷間に石がゴロゴロして来ると | 古い林道に出合う |
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| 古い林道は荒れたまま | 林道は崩て |
今日探索する倒木帯はこの林道ではなく、もう少し先の林道で橋を渡ってからである。「まだかまだか」と歩いていると「平成24年治山事業」の看板を見る。「やっと着いたようだ」と広くなった道だが倒木が続く道を進んで行くと、目的の橋を見て右岸へ渡る。
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| 「平成24年治山事業」の看板を見 | チェックポイントの橋に着く |
「この先で大量の倒木があった」と、前方を確認しながら歩いていく。数分歩くと林道上に塊が見えてくる。「残念!」と哲郎、倒木は処理されていなかった。近づくと倒木の山・・・昔と全く変わらないようだった。取り合えず道にある倒木の下を潜って進んでみる。中程まで来ると太い大量の倒木、もうこれ以上の進行は無理である。
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| あ~残念と倒木の山を見る | 林道の倒木の中を進んでみるが これ以上の進行は無理・危険! |
昔倒木に出合ったことの記憶は薄いが、確か谷に落ち込んだ太い倒木とその上の細い倒木を持ちながら谷に降り立ったような??しかしそんな都合の良い倒木は見当たらず、年月を経て全体の形も大きく変わってきたのだろう。倒木を見ると丸太はほとんど樹皮がとれているので木の上は歩けないようだ。それにロープをかけるような所もなく「このコースは中止!」と入口に引き返す。
道子は「引き返したら!」と言うが、引き返すと数時間かかるしバスもないし・・・。倒木はここで何年も頑張っているので崩れることはないだろうと、まだ昼前なので、もう少しトライする!と哲郎。次は道上すくの所に潜って行ける空間を見る。そこを進んでみよう!と言うことになるが、ここにはイバラが続きハサミでカットしながら木の間を抜けていく。
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| ここは簡単に進めそうだが残念! | 谷の横に出て残念、引き返す |
先ほどより随分と進んだが、谷横の林道に出て、ここでSTOP、引き返すことになる。山に登って迂回する事も考えたが、ここは急斜面で迂回しても下ることが出来るかどうか分からない!と諦める。その山手を見ている時、倒木のもう少し上に潜れそうな木を見る。足元の草の状態を見ると誰かが歩いたようにも見える。
「このルートがダメだったら引き変えそう!」と哲郎。木の間を次々に抜ける道子、最後は大木を跨いで林道へ抜けることが出来、二人は喜ぶ。ここは10分足らずで抜けることが出来たが、1回目、2回目のルートに時間がかかり、ここで1時間以上遊んでしまったようである。
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| ここは通りやすいところが多い | やっと倒木を抜け安堵する道子 |
長年放置される倒木、ここは大量にあり処理に大きな時間や費用が必要で、また小さな林道で他の人が利用しないので、次の伐採時期まで放置してあるのだろう。
「やれやれ」と飲水休憩後林道を歩きはじめる。直ぐ橋を渡り左岸を歩いていく。林道はさらに広くなるが、周囲の風景、林道や谷の流れは昔と全く変わらない。
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| 右岸から左岸へ | 谷も林道も落ち着く |
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| 細い滝を見ると林道入口に着く | アソガ谷林道入口 |
20分余り歩くと右手に滝が見えその先に芹生道が見えてくる。13:00にアソガ谷の散策は終わる。昼食も食わずに頑張った!と奥貴船橋手前の道横で昼食とする。初冬なので山影が伸びていて、日がわずかに当たる石に乗りオニギリを食べる。傍には芹生道の除雪用の車がチェーン巻いて準備している。
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| フユイチゴ | 除雪用の車を見て冬を感じる |
遅い昼食も終わり二人は賑わっている貴船の街へ・・・と思ったら、観光客は少なくスイスイと歩いてバス停へ向かう。
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| 天狗杉より京都方面を望む 8:50 遠くの山は何処だろう? |
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