京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

仰木の一本桜
2025.04.19

タイトル写真

遠く比叡山 水井横高

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日程:
・2025.4.19(土) 26℃ 晴れ ikomochi

コース:
・京都駅11:27発湖西線→堅田11:49着=12:00光ルくんタクシー→仰木十王堂着12:10~豊岡神社12:25~落合橋12:50~休憩13:15=14:00~一本桜14:05~林道の隠れ家?15:00~林道分岐15:20~引き返して一本桜16:10~下仰木龍光寺16:50=17:40光ルくんタクシー→堅田駅17:46着=17:52発湖西線→京都駅18:18

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 とほほの花粉症で2週間も調子悪く、やっとどこかへお出かけ気分になったが、土曜日朝イチに老犬を医者に連れていくことになったので、どこへ行こうか悩む。仰木の一本桜が満開と、4月15日付けの写真がネットに出ていたので、まだ間に合うかな?堅田起点で相乗りタクシーがあり、乗車1時間前に予約すればいいとの情報を得ていたので、てくてく2時間かけて仰木まで行く時間が短縮されるなあと出発時刻を検索、1時間ごとにある。おごと温泉駅から循環バスに乗っても徒歩時間短縮できる。2つの選択肢を見つけて、とりあえずは目的地は仰木の一本桜とする。

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比良連山、残雪の蓬莱山(堅田駅から) 堅田駅光ル君タクシー乗り場

 土曜日朝の獣医さんはすでに犬猫が行列している。まあ 予定時間が1時間ずれ込んでも1時間遅めにタクシーに乗ればいいんだしと。。すごく気が楽。結局10時過ぎには帰宅できたので、大急ぎで予約の電話を入れて堅田駅12時15分発をお願いした。

 堅田駅利用 びわこタクシー 077-522-6677
https://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/036/1801/g/kotsu/taxi/1488938348383.html

 堅田駅12:15分で予約していたが、タクシーは早めに到着し12:00には出発、目的地十王堂には12:10着。300円也。親切な運転手さんとおしゃべりしながら道中はあっという間。大いに宣伝してみなさん利用してくださいね とのことです。坊村行で800円,便利な便もあるようだし助かるわあ。

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光ルくんタクシー乗り場 親切な運転手さんでした

 仰木村の入り口に位置する十王堂は、村に悪疫が入り込まぬように閻魔様が見張り役だそうで、可愛いよだれかけがたくさん飾ってある。近くの豊岡神社も古くからの守り神というので竹林の中を辿る。十王堂の隣家の方に、神社のことを尋ねると、「長いこと住んでいるけれどそんな神社は聞いたことがない。」とのこと。まあ地図を頼りに行ってみよう。鬱蒼とした林の中の神社は朽ちかけてはいるものの、新しいお社もあるし 落ち葉はきれいに清掃してあった。古い釣瓶井戸、きっと現役かな。珍しかった。

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十王堂 色とりどりの涎掛けがたくさん 竹林の道を進む

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鳥居があった 豊岡神社

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釣瓶井戸 顔を出したタケノコ

 タケノコ林の道を集落へ戻り、天神川へと下る。落合橋のたもとに圃場改修の大きな石碑が建つ。丘の上の広大な田畑改修は、昭和63年から平成14年までかけて60.4ha 11億4千万もの大事業だったそうだ。四角く整備された広い田をトラクターが走り回っていた。水が張られた田のあちこちで、カエルの合唱が始まっていた。昨年秋には、堅田から天神川をさかのぼり、途中離れ、丘陵地の田んぼの真ん中の道を延々と歩いたので、今回は川を上流へ向かった。道端には春の野草が咲き、草の小道は心地よい。

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盗難騒ぎがあったようだ 圃場整備記念碑

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天神川沿いに上流へ 川沿いの道
田圃に登るには電気柵で行けない

 しかし、まっすぐに区切られた道は電気柵で覆われていて、通行がままならない。どこかでは柵のない道もあるだろうと歩いていくと、ちょうど軽トラが停まっていて作業中の農家の方たちが柵の開錠をしていた。電気コードをまたいで飛び越えて、丘の上へと坂を登る。GW前の週末で、軽トラやトラクターがあちこち走り回り、田植えの支度に忙しそう。水が張られた田圃が続き、素晴らしい景色だ。秋の豊作とコメ不足解消を願わずにはおれない。

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水を張った田んぼ 一面の田圃

 遠く比叡連山の山腹から尾根上にかけて、白い塊がぽつぽつと目立つ。桜が上昇中や。田んぼのむこうの方、一本桜を眺めると、もう満開は通り越して散り始めた様子。でも、大きく枝を広げた姿は、まさに仰木のシンボルそのものだ。あたりを眺めて楽しみながら歩いていたら、先ほど川沿いで停まっていた軽トラが坂を登っていき、上で停まっていた。

 そして、わたしが登りつくと、「電気柵を上げるからね」とおじさんが声をかけた。すみません 電気柵設置場所だったのですね。 ありがとうございます とお礼を言って、丘の上のながーい一本道に出た。大きなため池は、今日は水の給排水でフル稼働中。水がドドドッと水路を勢いよく流れてくる。

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山の中腹は桜満開
比叡連山を望む
仰木の一本桜を望む

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作業中で電気柵が下ろしてある道を登ると
軽トラが待っていた
あの木陰で休憩

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みなさん 植え付け準備に忙しい ため池

 ため池の上の、小さな林で休憩。風が心地よく、眼下に広がる景色を眺めながらのんびりお弁当を食べ座っていた。先ほどからぴーひょろ ピーヒョロとトンビが数羽、 田圃を飛び回っている。気配を感じて見上げると、林のすぐ近くを1羽の鳶が旋回、狩りの最中のようだ。出町柳のたちの悪いトンビに、口元のお箸の先からてんぷらを引っさらわれた経験があり、もしやお弁当狙ってないよね と身構える。

 さすがに頭上を枝葉が覆っているので、飛び混むことは無理だろう。風に乗ってくるくると飛び回り、しきりに地上の何かを探している様子。接近してきたのでシャッターを切った。うまいこと姿を捉えることができ、トビよりは小ぶりなのでちょうげんぼうかな?尾羽を広げ両方の翼をさっそうと伸ばし、鋭い目つきで下を見ている。狩人は美しい。

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眼下に琵琶湖を望む ハンター ちょうげんぼう?

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下仰木村を望む 蓬莱山 比良連山

 仰木の一本桜は盛りを過ぎて、時折花びらがひらひら舞い散る。大きく広がった枝の先には花と葉が。これからは涼しい木陰を作ってくれるだろう。ここから眺める田畑の風景は、これぞ日本の里山!の美しさ。心が落ち着きます。

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名残の桜 はらはらと落花

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馬蹄型 フェンス沿いにぶらぶら

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こんな調査もあるのね コメ不足 解消してください

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ザ 日本の里山 隠れ家?

 さて、今回はこの奥にあるという「めいすいの里山」を訪ねる予定。位置図をもってきた。ここから田んぼの道をくねくね行くと着くはず。田んぼに張り巡らされた獣除け柵が不安材料ではあるが、一応グーグルマップだしと、草の小道を進む。途中下り道はパスして先へ行く。さて、ここらで田んぼ沿いに道があるはずだが、あぜ道だし入っていいのかなあ。そのまま道なりに行くと、坂を登ってどうも尾根の上に出た。

 北から下ってきた林道と分岐になっているが、方向的には北西へ行くはずなのでそのまま直進。柵で囲った林の中に作業小屋やテーブルなどもあり、きれいに手入れされた栗林?もしや遊び場 よくわからないが隠れ家的な匂いがする。フェンス沿いに林道を登ってゆくと、トイレボックスが設置されていて、作業員のためのもの?よくわからん。道は緩やかに登り続け、鬱蒼とした杉林になった。もう30分ほど歩いてきた。

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林道を前進 随分森の奥に来たようだ

 どこかで下り道はないものか?でもその先はさらに尾根の上に登っていくようす。水音が右側から聞こえてくるし。おかしいなあ。途中で分岐があったので左側の道に行ってみたら深いわだちの跡があり、まだ新しい。作業車が通ったのか。道はすぐに舗装が途絶え地道になった。その先は森へと続くので、これは予定の道ではないぞと引き返した。途中、携帯のGPS情報をみたら、大尾山の林道へと続く道を登ってきたようだ。

 気づいてよかった。それにしても、大原からのっこしてくるとこの道へと下ってくるのかなあ。そのうちに試してみよう。カンカン照りの林道は暑くて汗をかきかき、それでも30分ほどで1本桜へと戻った。里山ってこれだからたいへんなんですよね。獣除けネットバリアーで通れるか通れないかは現地に行ってみないとわからない。地図はあてにならない。

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引き返して先ほどの隠れ家近く 結局一本桜へ戻り

 さてとここからどっちへ行こうかなあ?ずっと見えていた向こうの丘の上の瓦屋根。確か下仰木の集落のはず。そこまでいけば、おごと温泉にも下れるしなんとかなる。1本桜の下から、先ほど軽トラが登ってきた農道を下ってみると、すぐに車道に出た。47号線。車が行き交うが今日は交通量は少ない。

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どっちに行こうかなあ

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本日の農作業はおしまい 47号線を歩いて

 車道の端を歩いて、天神川を渡り、上仰木へと向かう車道から分かれて東へと進む。こんもりとした森を巻いて緩やかに登坂が続く。最後は急坂になって、広場に出た。ここにもお堂が建つ。村の各所に守り神が見張る。昔疫病などでよほどたいへんな目にあったのか、それとも比叡山の麓で信心深い土地柄なのか。立派な山門が建つ大きなお寺が龍光寺だ。下の棚田から、丘の上の立派な甍が光を浴びて威風堂々とした姿を見せていた。ランドマークです

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レンゲ畑 ここにも村の守り神さま

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龍光寺 龍光寺前 光ルくん乗り場

 16時過ぎに47号線を歩いているときに、もう疲れたからタクシーを予約しちゃおうと電話したら、17時45分があるという。お寺の前が乗り場だ。石垣に腰かけて、お茶を飲んだりして休んでいたら、早めにタクシーが到着。すぐに乗せてもらい、途中でもう一人地元民が乗り込み。地元民は駅前のスーパーに行き帰路は19時の予約とか。安く送り迎えしてもらって助かりますねえ と話すことだった。すっかり地元の足となっているそうだ。駅には5時45分過ぎに到着してすぐ来たJRに乗れた。

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今日も陽が落ちます

 上仰木までの路線バスが廃止となり、てくてく1時間半あまり 疲れた足を引きずっての行き帰りはコース取りに躊躇するところがあったのだが、こーんなに気楽に使えるタクシーは天の助けや。300円。おおいに助けてもらいます。龍光寺から仰木の里を通っておごと温泉駅まで、頑張れば歩けないことはなかったけれど、きっと後が疲れたことだろうし、なにより1時間は早く帰れた。

 銭湯に寄りビールを飲んでご機嫌で家に帰り、それから歩く道々で採取してきたイタドリやわらびのあく抜きをした。草むらでツクシも採ったので,はかまを剥いて下処理。明日の朝が楽しみや。思わぬこともあったけれど、今日も楽しく遊ばさせていただきました。満足満足。

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一面のたんぽぽ

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フモトスミレ? ニョイスミレ

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ネコノメソウ タニギキョウ

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スミレ 野の花たち

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アケビ アザミ

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ヒメウズ ミツバツツジ

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モチツツジ 山ツツジ咲く

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春の香り 野のお土産

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イタドリ



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